すべり性、絶縁性、耐摩耗性、そして防着性のフロンメタルコーティング
当社のテフロンコーティング 「フロンメタルコーティング」は、任意の場所に使用できます。
エナメル状の液を塗布いたしますので、板・管・軸・複雑形状物の平面・曲面の一部に至るまであらゆる場所にご利用いただけます。
又、あらゆる金属にもご利用いただけます。(過去には紙、革にも実績あり。)
機械産業の要となる様々な部分で幅広く活用され、品質・機能性向上に貢献しています。
「フロンメタル」は当社の登録商品名です。
貴社製品に以下の優れた機能性を取り込んでいただき、より一層の品質向上にお役立て下さい。
フロンメタルS
フロンメタルSとは、フッ素樹脂である4フッ化エチレン樹脂(テフロン)とポリイミド樹脂を主要成分とする合成樹脂被膜を金属表面にコーティングした軸受すべり面です。
金属は鋼、鋳鉄、ステンレス、アルミニウムいずれも使用できます。
コーティング被膜の厚さ
薄膜 : | 0.02~0.05mm。銅合金、セラミックなどにもコーティングできます。お客さまにて機械加工仕上げをして寸法精度を出していただきます。 |
厚膜 : | 0.10~0.15mm。これに削り代を付けてコーティングしています。お客さまにて機械加工仕上げをして寸法精度を出していただきます。 |
特徴
- 高性能 (PV値 20kg/cm2・m/sec以上) ・完全無給油で使用できます。
- -270 ~ +350℃の範囲で実用的です。
- 台金(裏金)に合成樹脂層を0.02~0.2mmの厚さにコーティングしたもので、軸受すべり面としての剛性、強度、熱放散性は合金軸受に準じます。
- 削り代をつけるので、機械加工仕上げにより寸法精度を確保できます。
- 台金(裏金)は、鋼、ステンレス、鋳鉄、アルミニウムが使用可能です。
- 板、管、棒、軸、複雑形状物の表面の任意の場所にコーティングできます。
- 乾燥すべり、油潤滑、離型性、電気絶縁性など各種の要求に応じた被膜をコーティングできます。
- セラミック成形物表面にすべり性を与えて相手を傷つけません。
- コーティング被膜同志で組み合わせた軸受とすべり面は寿命が長くなり、性能と安全性が向上します。
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フロンメタルD
フロンメタルDとは、フッ素樹脂である4フッ化エチレン樹脂(テフロン)とポリカーボネート樹脂との混成膜を金属表面にコーティングしたものです。
台金とする金属は鋼、鋳鉄が主です。
コーティング膜厚は0.40~0.45mmで、これをお客さまにて仕上加工していただき0.15~0.25mmにして使用していただきます。
すべり面にはグリース又は潤滑油が必要となります。
特徴
- 耐摩耗性が非常に優秀です。
- 台金に合成樹脂層を0.15~0.25mmの厚さにコーティングしたもので、軸受、すべり面としての剛性、強度、熱放散性は合金軸受に準じます。
- コーティング後、加工仕上げにより寸法精度の確保ができます。
- 台金は鋼、鋳鉄で任意の場所にコーティングできます。
今こそ新製品の開発、既製品のリニューアル、また試作品製作などの機会を捉え、機能性向上(とりわけ寒冷地・水中・高所など、設置機械のメンテナンス時にできるだけ手間を省くことを考慮し)また省力化、コスト削減など山積みする課題解決の一助として是非ご活用されるようお勧めいたします。
ご注文方法
金属製品はご注文により図面を頂いてから見積もりをし、その後金属台金を御支給頂いて、コーティング処理の御引受けをしています。
この時は台金と共にコーティングする箇所、コーティング処理前後の寸法を明記した図面も御支給下さい。
フロンメタルSの厚膜ならば0.10~0.15mmが適切なので、軸なら直径を0.20~0.25mm細く、ブッシュの内側につける場合は内径を0.20~0.25mm大きく、 あらかじめ台金を前加工して寸法を出しておいて下さい。
また、使用条件の厳しい場合は接着性の強化のため、溝・孔・ローレット加工をお願いすることがありますのでご了承ください。
当社のコーティングは液を手塗りしています。1回につき0.01~0.02mm程度塗り、2時間ほど加熱乾燥させ、それを7~10回繰り返し、薄い膜を重ねて厚い膜にしています。 その為、納入までお時間を頂くことがありますのでご了承ください。